香川県の自転車メーカー Tyrellの工場見学に行ってきた 2017
GWに、香川の自転車メーカー「Tyrell」の工場見学に行ってきました。
開催されていたのは
- ショートサイクリング
- 工場見学
- 試乗会
僕が参加したのは、工場見学と試乗会。
Tyrellとは
2004年にアイヴエモーション社・代表の広瀬将人により設立された日本の自転車ブランド。
長いヘッドチューブまわりの剛性を高めつつ、フレーム全体の強度をアップさせることに貢献する「スラントデザイン」というフレームのミニベロが有名。
工場見学
自由見学
のどかな田園風景のなかに、突如現れる茶色の巨大な建物。
入口前には、今後発売予定のステンレスフレーム・カーボンフォークのIVEの姿も。
ステンレスの鈍い輝きが素敵。
中に入ると吊り下げられたフレームが圧巻!
つい、全部でおいくら万円?と考えてしまいます。
ショールーム
こんなプロトタイプの3輪リカンベントが置いてました。
フロントはダブルウィッシュボーン。かっこいい!
他にもTyrellの歴史のパネル展示とか、スタッフさんの紹介が展示されていました。
制作工程の説明
1回40分のスタッフさんによる説明ツアー。
予想より参加者が多く、急遽ツアーを1回増やしていたようです。
パイプの歪みチェック
工業製品といえど、やはり歪みはあるそうで、まずは、その歪み具合をチェックするそうです。
パイプはダブルバテッド?比較用に置いていた通常のパイプに較べて明らかに軽かったです。
パイプ加工
パイプの歪みを考慮しながら、削る角度を決めて切削。
歪みを考慮していないメーカーも多いそうです。
加工後チェック
パイプを仮組みして、加工に歪みがないかをチェック
仮溶接
本溶接での歪みを考慮して、少しずらして固定するそうです。
職人技ですね~。
本溶接
溶接の光を直接見ないように、見学者には手作りのサングラス付きお面が配られました。
ガンダムのシャアやバカボンの警察官など、なかなか昭和なラインナップでした。
溶接後の歪みチェック
フレームの中心線に対して、ヘッドチューブやエンドがズレていないかのチェック。
ズレがあると、高速走行時のブレや、長距離走行時の疲労が違ってくるとの事。
多くのメーカーでは、この最終チェックの許容範囲は1mm以下にしているそうですが、Tyrellでは許容範囲は0.5mm以下だそうです。
BBのタッピングとフェイシング
アルミフレームは熱で歪みやすいので、BBはタッピングとフェイシングしてから組み立てるそうです。
1日の出荷台数
6台 ぐらいだそうです。
確かに、こんなに厳しいチェックをしていたら、そうなりますよね。
製作工程を見てしまうと、Tyrellのお値段がそんなに高くないように思えてきました。
危険です。
試乗
乗るのに気を取られて写真を忘れてました。
試乗したのはFX。
たまたま1台だけあったシートポストがクイックでない試乗車を選んでしまいました。
少しサドルが低かったけど、帰る時間が迫っていたので調整なしで出発。
常連のお客さん?に伴走してもらいながら工場の近くを一周。
制作工程の説明で、こだわりを聞いてハードルが上がり過ぎ、「何かわからんけどすごい乗り心地」を期待してしまってました。
普通に、安定してすごく走りやすかったです。
帰ってきて、他のお客さんとスタッフさんとの会話が聞こえてきました。
折りたたみ機構が付くだけで、1~2kgぐらい重さが変わってくる、と。
それなら、折りたたみ無しのCSIにも乗ってみたいし、軽量クロモリロードのRXも気になる!
しかし、後の予定が入っていたので泣く泣く帰宅。
というわけで
製作者のこだわり、製作工程、ユニークなデザイン、走行性
そのあたりを考えると、コスパは悪くないのかなと感じました。
以前、刀鍛冶の工房見学に行って、
日本刀と同じ製法で作られた包丁を、勢いで買ってしまった事があります。
その時と同じ気持ちになっています。
危険です。
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