(ブロック)掘っ建て小屋で、ニワトリ小屋を自作してみた。
ピヨたちも大きくなってきたので、そろそろニワトリ小屋を用意せねば。
小屋を作りかたをネットで調べると、コンクリートを打ってたり、コンクリートブロックをずらっと並べて基礎を作ってたり、と、きっちり作っている人が多い。 DIY初心者にはハードルが高すぎ。
そこで、ニワトリ飼育の参考にしている本にのっていた「ブロック掘っ建て小屋」で作ることにしました。
掘っ立て小屋のメリット・デメリット。ブロック掘っ立て小屋とは
掘っ立て小屋とは、礎石などを用いず、柱を直接土に埋め込んで建てる小屋。
メリットは、基礎を作らないので、工数が減る。
デメリットは、柱が直接土に触れるので傷みやすい。
そこで、ブロック掘っ建て小屋。
ブロックを埋めて、その穴に柱を挿し込むことにより、
直接地面に埋めるより柱が痛みにくく、
柱の場所にブロックを埋めるだけなので、基礎造りが少し簡単になる。
参考書
この本は、養鶏の本ではなく、就農して自然卵養鶏で初期の収入を安定させつつ、鶏糞を土作りや野菜の肥料に利用していこうという内容です。
全98ページ中、養鶏について割かれているのは27ページ。それでも、小屋の建て方、ヒナの育て方、エサの自家配合、採卵、病気害虫害獣対策、飼育の注意点、卵の販売など、一通りの内容について書かれてます。
設計
1m×2m
参考書によると「2羽あたり1㎡」とのこと。4羽用なので、このサイズ。
片流れ屋根。
三角屋根より作成の難易度が低い。
平屋根よりも、水はけが良い。
上に物を置いたりできそうなので二寸(20%の勾配、約11度)の緩勾配。(後から思うと1寸( 10%の勾配)で良かったかも。)
高さは、1.4m。
あまり高いと風の影響が心配。
あまり低いと中の作業がしにくい。
中腰で入れる高さ。
材料
コンクリートブロック
基礎になります。柱と同じ数を用意。
ブロックの間を埋めるモノ
獣が地面を掘って侵入するのを防ぐ為のもの。瓦、ブロック、レンガ、丸太、板、大きい石なんでもOK。
田植え用波板を使いました。
木材
柱はブロックの穴に入るサイズの物を用意します。実際に使ったのは45×45。
でも45×60の方が、ブロックの穴入れたとき隙間が少なめ。
手元にあった45×70がブロック穴にちょうどピッタリの大きさだったけど、一般的なサイズてはないので数が揃えにくいかも。
買ったのは、45 × 45 × 300 の木材6本、野地板?を3本。あとは、廃材を利用しました。
金網
コスト優先で亀甲金網にしました。でも、予算が許すなら平織りの方が強度が強く、野生動物などの侵入を防ぎやすいそうです。
屋根の材料
屋根の長さが5尺で、唯一そのサイズがあった塩ビを使いました。
でも本当なら、耐久性が高いポリカーボネイトやガルバリウムが良いと思います。
ネジ
ほぞ接ぎに憧れますが、時短でコーススレットの75,41,25mmを使いました。
ワッシャー
畔板と金網を固定する為に、コーススレッドと組み合わせました。
傘ビス
屋根の波板を固定する用。
あとから考えると、波板用リンフ(亀座金)だけ買って、コーススレッドで固定するのでもよかったかも?
錠前と蝶番
扉の開閉と施錠用
かかったお金
買った中で、額が大きかったのは、木材、金網、屋根の波板です。この3つだけで、ざっくり12,000円ぐらい。
足りない木材、ブロック、畦板、コーススレッドなどは手持ちのものを使いました。
基礎づくり
ブロックの位置を合わせて、ブロック間に渡した木の水平を出して、個別に水平を出して、そうこうしてるうちに、ブロック同士の位置ずれてるので、再度調整して…の繰り返し。
むしろ、コンクリートを流し込んだ方が簡単だったのでは?
組み立て
先に短辺を組んで ブロックに立て 長編の横木を組みました。
埋めたブロックに柱を立ててそこに横木を組んでいくのは、1人で作業しているので難しそうなので、先に短辺を組んで、長編の横木を組みました。
補強
廃材の角材や、厚めの板を切って方杖(垂直方向の補強)を取り付けました。
後になって、火打(水平方向の補強)もしておけば良かった、と後悔することになったけど、この時はまだそんな事はしりませんでした。
獣侵入対策
獣が地面を掘って侵入するのを防ぐため、柱の間に畦板を埋めます。
ブロックを埋めたときにやっていれば、作業が楽だったのに忘れてました。
スコップやクワが使いにくいので、穴掘り機を使用。
金網
コーススレッドとワッシャーを組み合わせて、20cm間隔で固定。でも、これだと強度が弱そうだったので、、廃材の角棒で押さえつけるやり方にしました。
腰壁
下の方に畦板を固定して、獣たちからニワトリを隠します。
でも、後から思うと高さが足りなかった。大きくなったニワトリが首を延ばすと、普通に外から頭が見えてます。餌をやりに行くと、急いで立ち去る猫の後ろ姿を見かけることも。
扉
廃材で枠を組んで、金網をはって、筋交でおさえる。重い。
あと、無計画に方杖を付けたので、扉がうまく入らなずに、変な取り付け方。錠前も無理やりつけてます。
屋根
反対側がこんなにズレる汗
垂木(縦の木)だけでは、波板が垂れる ので、横木を間に板を渡しました。
波板を置いてみると、かなりなズレ。上からみると平行四辺形になってる模様。火打(水平方向の補強)を付ければよかったかも?
完成
before after
初の小屋づくり。廃材を使った行き当たりばったりだったけど、なんとか小屋になりました。
反省点
DIYに慣れた人には常識だと思いますが。
規格に合ったサイズで作る
参考書に「1㎡あたり2羽」書かれていて、4羽を飼うので 1×2mで設計しました。
が、一般的に販売されている金網の幅約90cm。サイズが合わず苦労しました。
土を掘るのは難しい
基礎のブロックを埋めて水平を出すのが、工程としては一番苦労しました(柱を埋める深さで調整できるので、そこまで厳密に水平を出す必要はない)。
穴を掘っても土が崩れてくるし、平らに掘ろうとしても石などがあってなかなかうまくいかず。
波板を直接貼る場合は横木(母屋)が必要
波板は縦に波が入っているので、垂木(縦の木)の上に載せると、隙間が弛んでしまう。
残りの作業
- とまり木
- 産卵箱
- 自動給餌器
- 自動給水器
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